止々呂美でも実生ゆずが最盛期――「廃棄」から「地域資源」へ
大阪府箕面市止々呂美(とどろみ)地域でも、実生ゆずの収穫が最盛期を迎えています。
この時期、果汁を搾った後などに本来は「廃棄」されてきたゆずを、地域資源として活かすための分別作業が行われており、現場は大忙しです。

香りに包まれながら行われる、丁寧な分別作業
分別作業には、地域のボランティアも参加しています。
市内から参加している女性は、作業について次のように話してくれました。
ゆずの香りに包まれながら作業をしていると、とても癒されます。
地元の名産品が捨てられることなく、世の中の役に立つ形で生かされるのは、とても嬉しいことだと思います。
作業場には爽やかなゆずの香りが広がり、単なる「仕分け作業」ではなく、地域の誇りを再確認する時間にもなっています。
地域の手で守り、次につなぐ実生ゆず
止々呂美地域の実生ゆずは、長年にわたり地域の暮らしとともに育まれてきた貴重な資源です。
果汁を搾った後などに本来は「廃棄」されてきたゆず、それを「捨てる前提」で扱うのではなく、価値ある素材として活かす仕組みをつくることは、地域の未来にもつながります。
実生ゆずアップサイクル研究所では、こうした現場の声や想いを大切にしながら、廃棄ゼロをめざしたアップサイクル活動を進めています。
農家、ボランティア、地域住民――
多くの人の手によって支えられる実生ゆずが、これからもさまざまな形で社会に役立っていくことを願っています。