実生ゆずと里山の環境を活かしたウェルネス・ヘルスケア事業

実生ゆずと里山の環境を活かした「ゆずの里ウェルネスツーリズム」と「里山ヘルスケアコミュニティ」の確立を進めています。
「ゆずの里ウェルネスツーリズム」構築にむけて
「実生ゆず」に魅せられ、研究を重ねていくのと並行して、箕面以外の実生ゆずの産地とも、つながりが増えていきました。中岡慎太郎がゆず作りを奨励したといわれる高知の北川村や、清和天皇ゆかりの秘境、京都の水尾などなど。そうやって全国のゆずの里をたどっていくうちに気づいたのが、「ゆずの産地のそばには、良質の療養泉がある」ということ。この発見は「ゆずの里ウェルネスツーリズム」構想のきっかけとなりました。
欧米ではすでに「スパセラピー」という温泉・海洋療法がおなじみで、風光明媚なホテルに滞在しながら、入浴にマッサージや運動などを組み合わせたケアが受けられます。「日本にも、そんな予防医学的観点で提供される旅スタイルがあってもいいはず」との思いから、私たちは「和製ゆず養生SPA」を構想。日本の原風景を語り継ぐ土地を訪ね、地産地消のこだわり食材や温泉を楽しみつつ、「ゆずソルジー」や伝統の鍼灸で、心身を深くケアできる旅です。
このビジネスプランは、観光庁と滋賀大学の共催で約半年間にわたって行われた「ウェルネスツーリズムプロデューサー養成講座」にてブラッシュアップを重ね、2019年2月に行われた最終プレゼンでは審査員特別賞を受賞するに至りました。

新たな「和製ゆずSPA(新・湯治)ウェルネスプログラム」を構築することで、サスティナブルな取組みに意識が高い訪日外国人の知的好奇心を満たす観光誘致と健康経営に関心が高い企業研修・次世代教育の学習旅行といったMAISへの可能性が広がり、地方の活性化に貢献できると同時に、我が国固有の知的財産・自然資源・伝統医療や技術、優秀な人材の能力を守ることが期待できます。
現在、高知県北川村を中心に、高知県の観光・経済団体との連携を深め、「ゆずの里ウェルネスツーリズム」構築をすすめております。


